[00:00.94]私の声が聞こえますか? [00:07.36]あれからまた変わりはありませんか? [00:26.44]生まれたのが山間の町で [00:33.60]波を知らなくて [00:37.15]繋いだ掌を青空に浸して [00:44.72]「冷たいね、海だよ」 [00:49.33]なんてごっこ遊びしては [00:54.99]また坂道に影を落としてきたり―― [01:08.30]変わらずまだここにいます [01:15.42]置き忘れた二人分の夏の日抱えて…… [01:24.04]君のことだから [01:27.64]風邪など引いてませんか? [01:30.67]潮騒へと心こめて [01:35.90]カドワナルカ [01:56.03]海の果て カドワナルカ [02:02.83]空の故郷 [02:06.42]夢見がちに書き足した海図には [02:13.62]現実は要らなかったね [02:18.36]傷つけあうだけの家族も [02:23.86]抜け出した病室も [02:27.85]溺れたみたいに手と手取り合ってさ [02:37.28]時折泣きたくなります [02:44.50]移り変わる世界は何もかもが早すぎて [02:53.28]残響めいてまた思い出すよ [02:58.75]見上げた葦の行方まで [03:05.82]伸びた背丈の分だけ [03:10.83]拡がってく"がらんどう"を [03:14.62]埋めてくれるかい? [03:18.35]繋いだ掌を胸に浸して [03:21.44]君がくれた言葉は―― [03:24.66]「ほら温かいね [03:31.82]ここが空だよ」 [03:50.41]いつかそこで逢いましょう [03:57.16]還る場所 故郷 カドワナルカ [04:04.65]私の声が聞こえますか? [04:10.80]それでは、また。 [04:13.06]夏の頃に来ます――