今夜の月が眠るまで さやかに晴れ初(そ)めた夜空を 見上げた君と二人 森で 動いた星が時間を告げても 気付かない振りした 「まだ帰りたくない…」と云わなくても 手を繋ぐだけで伝わるのかな 不思議なぬくもりが やさしい夢を魅せてくれるよ 今夜の月が眠るまで 君のそばで感じたい このあたたかな夜を… 月光(ひかり)が透き通る樹の下 手を振り君に笑みかけると にわかに風も枝葉をゆらして さよならを奏でた 「また明夜(あした)も会える…?」と訊く代わりに 大切な歌を教えてあげる 約束交わしたら 一人でいても淋しくないね 今夜の月が眠るまで 君のために唄おう 不思議な旋律は いとしい夢を誘いにくるよ 今夜の月が眠ったら 連れていこう 明日へと このあたたかな気持ち、全部を 終わり