白き想歌 作曲 : 細井聡司 夜(よる)が途切(とぎ)れた雲間(くもま)から閃(ひらめ)く 君(きみ)が手放(てばな)した永遠(とわ)を誓(ちか)う紡(つむ)ぎ詩(うた) 疼(うず)く傷痕(きずあと)に触(ふ)れる霧(きり)が 冷(つめ)たい記憶(おもい)を呼(よ)び覚(さ)ましていく 月(つき)が心(こころ)を満(み)たしてくれても 哀(かな)しみは溢(あふ)れない 痛(いた)みは ただ重(かさ)ねられて 咎(とが)となり織(お)られていく 名前(なまえ)残(のこ)した君(きみ)の指輪(ゆびわ)は 知(し)らない湖(うみ)の色(いろ)に錆(さ)び付(つ)いた 月(つき)が灯(あか)りを弱(よわ)めてくれても 真実(しんじつ)は薄(うす)れない 永別(わかれ)は ただ在(あ)りの儘(まま)に 幾重(いくえ)にも織(お)られていく 夜明(よあ)けに此処(ここ)を離(はな)れ 僕(ぼく)は独(ひと)り歩(ある)いて行(ゆ)く 新(あたら)しい月(つき)を追(お)って 変(か)わらぬ永遠(とわ)が もしも在(あ)るとすれば 過去(かこ)の僕(ぼく)が君(きみ)だけを愛(あい)したこと 終わり