手の中の虹 手の中の虹 霜月はるか 黄金色(きんいろ)の微風 街並を染めて 眩しさに細めた瞳(め)に映る君の笑顔(かお) 仄かな温かさが 胸の中降り積もって 重ねてきた時間(とき)の中で 愛しさに変わっていた この手伸ばして 繋いだ二人の 明日を離さぬように 指を絡めた 何気ない仕草も 名前呼ぶ声も 今はただ全てを傍で感じていたい 仮初の悠久に (流されて)通り過ぎる“日常”も 限りのある時間(とき)の中で かけがえのないものと知った 過去も痛みも抱きしめて 廻り始める 新しい時間(とき)を 二人で歩んでゆける奇跡 手の中に 響く鐘の音 零れる光砂(ひかり)が 導く虹の先へと 共に生きてゆく