Lip-Aura〜蒼い花の憧憬〜 Tu o i sug rin mil ol sil(それは、ある少女の過去と未来) Sil ol liss zel el, thia ol Lip-Aura tu Lag-Quara...(彼女は永遠を想い、世界の何処かでリプアラの夢を見ていました…) 永(なが)い旅(たび)の果(は)てに埋(う)もれた 雪(ゆき)の景色(けしき)は溶(と)け去(さ)り 視(み)えなくて良(よ)いものばかりが瞳(ひとみ)に触(ふ)れる 天(てん)に咲(さ)ける魔花(まか)の薫(かお)りが 幻覚(おもい)を導(みちび)くのなら 真実(わたし)を紐解(ひもと)いた 偽物(あなた)へと歌(うた)いましょうか 還(かえ)りたい都市(ばしょ)は とうに崩(くず)れ始(はじ)めたから もう二度(にど)と わたしを誘(さそ)わないで 欠(か)けた月(つき)が匂(にお)う湖(みずうみ) この身(み)を透(す)かす水辺(みずべ)に 微笑(ほほえ)んだわたしと似(に)た存在(ひと)が泣(な)き濡(ぬ)れている 交(まじ)わる現実(げんじつ)、記憶(きおく)、何(なに)も定(さだ)かでない 水鏡(かがみ)さえ確(たし)かな事(こと)は映(うつ)さず 世界(せかい)を水面(みなも)に分(わ)けられた 夢見(ゆめみ)る偽物(あなた)と真実(わたし) いずれはどちらも波(なみ)に溶(と)け惑(まど)い消(き)えるでしょう ――わたしに心(こころ)はありますか? 姿(すがた)のなき声(こえ)だけが あのLip-Aura(はな)を露(つゆ)に濡(ぬ)らす 終わり