虚空奏でし诗 さざめく真昼の星 静けさ穿つ一滴 震え立つその波は ゆらり流転にのまれて 焼き付く緋あかの標しるし 揺り籠を失くした君は 唯望む温もりが すべての終焉おわりと知らずに 咲かせた花はいつしか枯れゆく 嘆きの雨に打たれ何を想うの 交わる時は清か 霧をも晴らし示すだろう 光棲むこの大地 眠る翼の果てさえも ざわめき遠い街を 硝子越しに映したまま 風を待つ者の瞳に 何を真実こたえは見えない 薄闇たたえる森 閉ざす祈りは絶え間なく 土煙るその陰に 少女の心隠した 偽りの夢いつしか醒めても 時は確かに永久を奏でる吟遊詩人バルド 交わる道は遥か 青い空へと続くだろう 闇抱くこの大地 守る翼を背に行く 終わり