流れる笼の中 流れる水の音(ね)は 喪失を軋ませて 絶たれた路示し導く罪を選ぶ 風の籠もる部屋で 生きを潜め続けて 灰の雨は告げる 終わらない哀しみを 安らかなる睡りすらも 赦されない闇で 崩れた希望へと縋る影は 憐れに凍り付いた 鎖された瞳を 落ちる雫も拭えずに 足元滲ませる 籠の中の囚われの日 静寂を満たした 沈黙の水鏡 視えない未来の灯 震える言葉霞む 偽りに抗う事も 赦されない夜に 私へ伸びる其の細い腕が 狂わせた明日を求めてる 歪(ゆが)みゆく刻の輪 止める術など知り得ない 繋がれた運命(さだめ)は 籠の中に囚われた侭で 鎖された記憶の 遠き願いに護られて 羽ばたく鳥の様 籠の外へお行きなさい