[00:07.733]溜息に融け込んだ [00:10.835]アナクロめいた十(とお)の指と [00:13.983]贅沢に混ぜ込んだ [00:16.988]自由に泣いた少女は言った [00:20.141] [00:20.171]「虫の音よ絶えゆくなよ」 [00:23.082]一鳴き応え窓の縁 [00:26.340]月の端(は)も暈(ぼ)かす [00:28.495]憂世(うきよ)に 踊る人影 [00:32.117] [00:32.117]薫(かお)り 誘い [00:33.763]また拐(かどわ)かす [00:35.307]悲し 愉(たの)し [00:36.852]奏(かなで)の織糸(いと)は [00:38.352]彩葉(いろは) 撫(な)ぜる [00:39.944]夢弦(むげん)の調(しらべ) [00:41.402]朽ちた恋(はな)まで [00:43.256]芽吹くようで [00:44.966] [00:57.451]裸足で忍び込んだ [01:00.395]白黒絨毯(じゅうたん) 毎夜の青眼 [01:03.530]奇(あや)しげに洒落(しゃれ)込んだ [01:06.562]光の中 男は言った [01:09.687] [01:09.687]「僕の音を君に託そう」 [01:12.674]千秋(ちあき)の風に泣き濡れた [01:15.929]刻む指 震わす弓は [01:18.765]殊更(ことさら)に烈(はげ)しく [01:21.686] [01:21.686]ひらり わらう世の不条理と [01:24.845]冬の跫(あしおと)に抱かれて [01:27.884]出逢い 別れ 然(さ)れども止まぬ [01:30.994]経緯(たてよこ)の愛(いと)は [01:32.802]永久(とわ)の夢 [01:37.682] [02:24.060]「君の音よ 明日はきっと」 [02:27.057]祈り呟く窓の外 [02:30.278]指先に一片(ひとひら)の葉 [02:34.948] [02:35.853]ただ散りゆく花弁に涙も忘れてた [02:44.083] [02:45.297]月に 雪に 鳴く螽斯(きりぎりす) [02:48.417]どうか 君に 聞こえるならば [02:51.478]春に 恋(はな)に 奏でておくれ [02:54.667]垂らす この愛(いと)に 絡ませて [02:57.682] [02:57.682]出逢い 別れ 背中合わせた [03:00.818]悲し 愛(かな)し [03:02.325]奏(かなで)の織糸(いと)は [03:03.900]枯れた 恋(はな)に 羽衣着せて [03:06.960]麗しき実を結ぶでしょう [03:10.104] [03:10.104]君の温もりに眠らせて