[00:18.33]バテンレースの日傘から [00:27.22]夏の影絵が 回り 落ち [00:34.35]白い首と 萌黄の帯に留まる [00:44.91]そっと振り返った母の [00:53.72]いつも泣いてるような目は [01:01.01]僕を抜けて [01:04.29]知らない誰かを遠く [01:09.23]見つめていた [01:11.45]傾く 陽炎 [01:15.81]眩暈に歪む 蝉時雨坂 [01:19.93]手を引かれて のぼってゆく [01:24.41]追われるように [01:26.58]逃げだすように [01:28.85]汗ばむ掌が痛かった [01:37.72]離れないで [01:56.04]本当に愛してるのは僕 [02:04.87]母と同じことを言うんだね [02:12.08]白い首の後れ毛 [02:17.68]掻き上げながら微笑む女(ひと) [02:22.74]零れる 追憶 [02:26.99]明かり灯らぬ 黄昏の部屋 [02:31.24]僕はあの日を思い出す [02:35.58]少年となり [02:37.82]腕を伸ばした [02:40.07]捉まえたいものは もう疾うに [02:48.70]失くしたのに [03:24.50]眩暈に続く 蝉時雨坂 [03:28.64]僕はひとり のぼってゆく [03:33.12]追いつくように [03:35.68]逃げないように [03:37.92]背を向けた貴女は [03:42.67]誰だろう [03:46.71]こっち 向いて [03:56.17]届くよ あと少し