[00:00.76]藻掻いたって [00:02.70]ツバメは未だ飛べないまま [00:06.47]君は笑うだろうか [00:10.90] [00:22.23]冷たさと雲間の陰り [00:25.98]明星仰いでいる [00:30.72] [00:32.26]ただ独り野晒しのまま [00:36.07]取り残されていく [00:40.35] [00:41.28]引力に縛られるだけじゃ [00:46.09]こんな翼は要らない [00:51.29]藻掻いたって信じたって [00:56.02]両翼を広げても空は飛べない [01:01.33]宙を舞って近づきたいあの燕に [01:07.03]身の程知らずでも [01:11.09] [01:12.76]赦されるのだろうか [01:16.71] [01:27.95]幾度と無く [01:29.30]生命が通り過ぎるのを見てきた [01:36.39] [01:37.96]まだ独り [01:39.28]時の流れに取り残されている [01:45.98] [01:46.93]時に侵されてくとしても [01:51.81]こんな結末は要らない [01:56.95]足掻いたって知ってたって [02:01.77]ツバメを満たすのは鉛の香り [02:06.91]触れる温度柔らかさも [02:10.50]知り得ない肌 [02:12.70]錆びついた風が [02:17.10] [02:18.28]少しだけ泣いていた [02:22.45] [02:42.36]真似てたって信じたって [02:47.38]ツバメの形をした下手な鉄屑 [02:52.51]少し待って [02:54.11] [02:54.66]嘯いたまま啄んだのは [02:58.20]味の無い果実 [03:02.56]汚れたって [03:04.91]僕にだって [03:07.53]色欲に塗れた血肉が欲しい [03:12.62]肌の温度柔らかさを [03:16.17]知りたいんだただ [03:18.43]身の程知らずだと [03:22.25] [03:24.18]君は嘲笑うだろうか