街 歩道橋上る 猫を追って 左下見下ろす 薄墨色の群れ 目も合わせず 擦れ違うだけの 見知らぬ 顔 手 と 声 水捌けの良い この街に あるのは かわいた 作り話ばかり いつか聞いた Forgery ご覧 まだその辺に転がってるよ 歩道橋下りた 猫はどこ? 路地裏入る 遊歩道 薄墨色の空 目を閉じても 特に思い浮かぶ 曲 も 歌詞 もなくて ごく当たり前の 言葉で 君のマチエール 剥がせやしないかと 少し 期待した僕を ご覧 真昼の空 三日月が笑う