[00:00.000] 作词 : RD-Sounds [00:02.12]そっと、手を差し交わし [00:10.02]その身体を、寄せて [00:18.23]吐息混じりの戯れ [00:24.92]側、抱え、囁く [00:30.74] [00:37.64]「色に溺れていては、ならないのです」と [00:37.78]言葉だけの、脆くも [00:44.55]ささやかな膳立て [00:48.81] [00:51.77]さぁ、終わらぬ夜を [00:52.42] [00:56.82]―いずれ全て、貴方の物 [00:58.16]等と囁けば [01:03.74] [01:07.44]もうこの掌の中 [01:07.80] [01:10.78]幾千と雲う臣下を持ち [01:10.90]幾万と雲う名を従え [01:17.73] [01:23.66]そんな権力を手にしながら [01:24.32]この肢体一つに溺れ逝く様よ [01:31.30] [01:38.43]「ああ、熱いのよ、熱いのよ」と [01:38.90]叫んでみれば [01:43.45]応ずるように、激しく勢い付く― [01:46.52] [01:52.09]宛ら、そう、赤子に似て [01:52.24]一夜之夢、それは、熱病のように [01:57.20] [02:06.15]滴る、月の雫に [02:07.65]その両手を、翳して [02:15.69]どこまでも一緒に [02:22.50]ただ、宵に融け逝く [02:29.41] [02:35.13]「今は私だけを見て。お願いだから」と [02:35.26]目を潤ませて、見上げる [02:41.93]此れだけで、意の儘に [02:46.34] [02:50.11]嗚呼、他愛のないものね [02:50.24] [02:54.64]―今宵もまた、積み重なる [02:55.64]口先ばかりの [03:01.18] [03:04.80]憐れな為政者 [03:05.27] [03:08.24]幾千と雲う地を束ねて [03:08.39]幾万と雲う天を望み [03:15.15] [03:21.12]そんな大誌を抱きながら [03:21.98]この肢体一つに崩れ堕ちる様よ [03:28.70] [03:35.56]「ああ、怖いのよ、怖いのよ」と [03:36.15]そうして [03:40.62]解けぬ糸を絡めて、手繰り寄せるように [03:42.88] [03:49.69]宛ら、そう、手駒に似て [03:49.86]一夜之夢、それは、疫病のように [03:54.39] [04:03.52] [04:05.71]如何なる強者でさえ [04:16.99]虜となれば、皆同じ [04:23.31]この身に囚われ逝く [04:30.55]それが、私には、堪らない [04:36.94] [04:43.08]幾千と雲う人を降し [04:43.58]幾万と雲う人を危め [04:50.39] [04:56.57]其れでも猶、厭くることなく [04:57.27]吾不足止、未不知足也。(堪ぬに足りず、足ることを知れず) [05:04.02] [05:10.94]「さぁ、最後には、もっともっと…」 [05:11.41]そうして [05:16.00]全てを私に預けさせるように [05:18.18] [05:25.04]宛ら、そう、下僕に似て [05:25.17]一夜之夢、それは、熱病のように [05:29.78] [05:38.85] [05:40.45] [05:41.36]