[00:00.000] 作词 : ナカシマ [00:01.000] 作曲 : ナカシマ [00:06.00]春は母胎である冬の亡骸を食んで健やかに [00:11.63]白い毛皮を砂と太陽に汚す幼い獣 [00:31.28]危篤を彷徨い落ちた山茶花たちの見る夢が [00:36.90]泥に変わり果てた故郷を発つ [00:42.91]牙を揃えても 血の味を覚えても [00:49.15]無垢の罪なら雨が洗い風が乾かすだろう [00:56.55]今 鏡のようなグラン ドへ落ちた朝が [01:03.39]すぐに僕らの影も拭い去ってゆくのだろう [01:10.57]ただ君の名前を叫んでみたい大声で [01:17.21]でも真空の世界に許された揺るぎはなく噤む [01:24.18]幾千の花言葉を借りて有り余る沈黙と [01:41.27]まだ食欲は絶えない [01:46.67]嗚呼 残酷な唾液が [01:52.39]止め処なく溢れ出して [01:58.02]今 砂塵の中で写真機を構えた僕に [02:04.39]きっと君の姿は捉えられはしない [02:09.99]空を仰いだレンズ [02:13.58]夜が眩しい [02:16.66]君の身体にこの世界はもう狭い [02:26.70]次に君が眠りから覚めると僕はいない [02:58.36]今君を手にした答を知るんだ僕は [03:04.28]目を覆いたくなる程に美しく食い尽くしてよ [03:11.46]ただ君の名前を覚えていたい最後まで [03:18.07]ほら真空の世界に許された揺らぎが一つ [03:24.59]歌うその旋律に合わせて君は命の限り踊る [03:31.43]そして薄れてゆく思い出に宿る次 の春の命が