[00:25.97]運命の女神様が目をとめた [00:31.39]「なんて可愛い赤ん坊だこと。 [00:36.65]そうだわ!あの子に魔法をかけて遊びましょう」 [00:59.40]くぼんだ両目 痩せぎすな体 [01:04.88]私を見れば誰もが言うのです [01:10.16]「化け物! [01:11.56]お前は同じ人間じゃないんだよ」と [01:21.64]悲しいなんて思わない だって [01:27.14]思えばほら また涙があふれてくるわ [01:37.27]もしも願いが一つ叶うなら [01:42.87]世界でたった一人だけの友達を [01:49.16]生きることは素晴らしいこと [01:54.12]そんな風に私も思ってみたい [02:22.97]「鼠はなんで嫌われるのでしょう?」 [02:28.39]彼らは笑って「汚いからだろう」 [02:33.69]「それなら答えて、目の見えない僕のために。 [02:45.28]見てみぬふりに理不尽な差別、 [02:50.73]それって鼠とどっちが汚い?」 [02:56.02]後退る彼らに続けて言うんだ [03:01.04]「二度とするな!」 [03:07.70]嬉しいのになぜでしょうか だって [03:13.17]涙がほら やっぱりあふれてくるのです [03:23.50]もしもなりたいものになれるなら [03:29.04]あなたの前では普通の女の子に [03:35.16]想うほどに胸が苦しい [03:39.95]どうして私は私なのですか? [03:52.06]君は優しい女の子 [03:54.69]なのにいつも自分を責める [03:57.78]慰めてあげたい君を [04:00.50]そうだ ここに咲いた [04:03.23]花を君にあげよう [04:05.94]それは見事な白いユリの花 [04:16.47]そっと君の近くに置いていくよ [04:34.28]運命の女神様は意地悪だ [04:39.68]「醜いあの子を見たらどんな顔 [04:44.93]するんでしょう、見ものね」 [04:47.76]目よ治れと魔法をかける [04:56.46]花は黒く闇のように染まる [05:01.94]それは不吉な黒いユリの花 [05:07.11]「お前に彼から贈り物だ、 [05:12.13]そら拾いなさい」 [05:18.63]ああ これはきっと罰です だって [05:24.42]私が身の程知らずに恋をしたから [05:36.23]いっそ死んでしまえばいいのでしょう [05:41.55]あなたは叫ぶ [05:43.73]「泣かないで、僕がずっと [05:47.78]死ぬまで側にいる。だからさ、 [05:52.73]今日から君は普通の女の子さ」 [06:01.49]……それに見なよ? [06:07.54]悪夢のような魔法はほら [06:14.39]解けたみたい