[00:42.25]愛想がつきたようなんだ　僕に
[00:47.02]廃頽十九の傘に灯がついてる　今日も
[00:53.41]十二時過ぎのアスファルトに
[00:57.21]落ちた君の　小さな命の重ね火を　そっと
[01:03.36]
[01:04.23]雨が途切れたら朝に藍がかかる
[01:09.91]蛍光色の羽と濡れた君の手に縋った
[01:16.70]
[01:17.22]夏蝉　空の果て
[01:22.84]褪せた唄は耳に溶けたまま
[01:29.75]君の声が響く　夏の隅を
[01:37.07]街に泳ぐさかなのように
[01:42.53]
[01:44.58]エンドロールにしがみついてる　今日も
[01:49.68]一人何かにすがって息をする　明日も
[01:55.90]誰かの声が重なっても僕ら
[02:00.83]席を立つことも忘れてしまってるようで
[02:06.09]
[02:06.82]夏の花束は風鈴の影に
[02:12.27]水に溺れてる君の言葉が歪むんだって
[02:19.08]
[02:20.09]夕凪の片隅
[02:24.92]君の影は空に揺れたまま
[02:31.79]空蝉の形を傘の下に
[02:38.99]いつか消えた蝉時雨と
[02:44.18]
[03:06.36]カラスが鳴くからうちに帰ろう
[03:17.52]陽の落ちる街にさざめいた夕焼けに泣かないように
[03:30.19]
[03:30.43]蛍火　空の暮れ
[03:35.78]夏が終わる　君の声がただ
[03:42.20]少しかすれてゆく　薄れてゆく
[03:49.77]茜を背に
[03:53.42]
[03:53.49]夕闇　空の果て
[03:57.97]褪せた夢は君を染めて　
[04:03.32]今蝉の唄が止まる　かすれたまま
[04:12.08]カラスの鳴く鳥居の下
[04:17.03]
[04:17.95]君が笑う　夏の隅で
[04:23.28]