[00:00.000] 作词 : 森由里子 [00:01.000] 作曲 : 野崎心平 [00:25.70]ふと目が覚めると [00:28.39]うっすらと差し込んでいる西陽。 [00:31.98]もう夕刻に近い時間なのですね。 [00:36.28]そして、此れは夢の続きなどではない、 [00:41.77]現実なのです。 [00:43.84]目覚めは、其れを知らされる瞬間なのです。 [00:49.63]傷つき、倒れて [00:52.51]剣の道を閉ざされた私。 [00:55.64]やがて変若水を飲んで [00:58.63]羅刹となった私。 [01:01.40]其れを運命とするなら [01:04.38]覚めることなき悪夢のような運命かもしれません。 [01:14.66]しかし、いま私の目に映るのは [01:18.70]金色(こんじき)の糸。 [01:19.52]あやとりをしているかのような、 [01:21.86]あれは紛れもなく今日の光。 [01:25.26]そして遠くから君の声が聞こえてきます。 [01:30.31]そう、私は未だ生きています。 [01:34.54]ならば、今は絶望と言う衣を纏わずにいましょう。 [01:41.32]私にはまだ、やるべきことがあるのですから。 [02:03.94]志は変わらずとも [02:06.83]刻々と変わってゆく常ならぬ日々。 [02:11.90]確かな見通しなど或るはずも無く、 [02:14.82]ただ、確たる真実は [02:17.34]此の道は自分が選んだということ。 [02:21.58]私には、為さねばならぬ使命があるということ。 [02:28.32]人が、闇を凝視していると [02:31.47]目が慣れて、全ての輪郭が見えてゆくが如く [02:36.20]私は、闇に寄り添ってゆくでしょう。 [02:41.78]どのようなことが起こるとしても [02:44.82]己を捨てることが、今の私に出来うる最大のこと。 [02:53.51]ふと、外を見ると [02:55.35]いちまいの果てしない空が広がり、 [02:58.68]いつになく深い群青色が目にしみるのです。 [03:03.23]そして、微かな足音が [03:06.33]君の足音が聴こえて来ます。 [03:09.71]そう、私はたわむれに [03:12.44]命を永らえたのではないのです。 [03:18.23]私はまだ、夢を見なくてはならないのです。 [03:22.58]眠っている時に見る夢ではなく [03:24.95]志という名の夢を。 [03:27.51]其れが一-炊の夢であるなら [03:29.95]私達の手で [03:32.01]現実に変えるために [03:33.70]私は歩いて行きます。 [03:35.90]たとえ夜に近い時刻であっても、 [03:39.60]新たな、今日という日が来る限り。