[00:00.00] 作词 : 弓絃 [00:00.90] 作曲 : 弓絃 [00:01:81]街の輪郭なぞって [00:04:53]宵闇のインクが滲んで [00:07:36]僕は足音を辿って [00:09:96]夕暮れを追うばかり [00:12:78]飛行機雲は僅か霞んで [00:15:52]薄く伸びた影と丈比べ [00:18:54]褪せない記憶胸に抱いて [00:20:97]ただ君を追うばかり [00:46:56]空も雲も書き連んで [00:49:19]描きたい記憶も無くなって [00:51:96]音楽も辞めてしまえたら [00:54:40]それは幸せだろうか [00:57:76]朝も夜も書き連んで [01:00:16]理由すらも既に曖昧で [01:03:39]中身の無い詩紛いに [01:05:48]ただしがみ付くばかり [01:09:11]僕が見つけた人生の意味も [01:14:90]君が見つめた感性の価値も [01:20:52]いずれ総て枯れ果てて [01:25:03]露と消えてしまうなら [01:32:73]それでもいいから [01:34:29]僕がいま書き綴る想いの欠片は [01:38:95]君の生きる理由にはなれないだろうか [01:45:36]細枝を枝垂れさす想い一片を [01:50:16]そっと薫る風と共に連れ去って往けたら [02:07:35]他人はどうか知らないが [02:09:97]感受性こそ僕の正義だ [02:12:92]神様が居るとするのなら [02:15:72]其れは月明かりだ [02:18:81]満たされないことばっかだ [02:21:52]君にそう伝えたかった [02:24:34]満たされたいと願うこと [02:26:29]其れこそが美しいのだと [02:30:18]信じた夢がいつか醒めるなら [02:35:70]人や季節が去って往くのなら [02:41:47]誰かのことを想うことさえも [02:47:00]欺瞞になるなら [02:50:74]それでもいいから [02:52:21]変わらぬと君が云う渇きの日々に [02:57:17]僕が一筋、色を染められやしないか [03:03:41]憬れてた、恋しんだ景色、夢に見て [03:08:31]いつか『こんなものだろうか』と肯けるように [03:25:78]君だけが赦せない君の心を [03:30:61]僕が美しいと思うのは傲慢だろうか [03:37:04]人々が口々に『普通』と呼ぶもの [03:41:79]せめて、笑い飛ばせたなら [03:48:17]僕がいま書き綴る想いの欠片は [03:52:89]君の生きる理由にはなれないだろうか [03:59:23]君だけを、君だけを胸に刻んで [04:04:11]そっと筆先に、またひとつ月を灯す