打ち捨てられたトタンの下で (feat. 初音ミク) 作词 : 廻音 作曲 : 廻音 抱え込んだまま 走った雨に濡れないように 沁み込まないように 重くならないように ガラクタのように 打ち捨てられたトタンの下 ひとり ふらり 雨宿り 日暮れに水を吸って重くなった服にまとわりついた肌を引っぺがした 吐息と混じる鈍色の空 覆い隠したトタンの下 ひとり ふらり 雨宿り 浮かんでいた木の葉の船の上に雫が落ちて 沈んでいった水たまりを眺めて 悲しくなった いいさ まあいいさ 錆びて崩れ落ちるまで ひとときのやすらぎを どうかここに いいや もう全部流されちまえ! 傘をさすほどでもないような こんな小糠雨に 頬を濡らされていく 水にぬれたタイヤが 水車みたいにアスファルトに削られながら人を運んでく ふと隣でのらねこが小さなあくびをした ひとり 一匹 雨宿り 浮かんでいた木の葉の船の上に雫が落ちて 沈んでいった水たまりが乾くころに ここを離れよう 靴に絡む泥濘の束が 足に溜まる疲労を背負いこんだ 土砂降りでもない不幸にあって 話すほどでもない苦悩を患って いつしか痛みを忘れたふりをしていたんだね 小さな悲しみを山ほど抱えて 僕らは この空の下を生きてる いいさ まあいいさ 錆びて崩れ落ちるまで ひとときのやすらぎをくれたから いいよ これも全部美しいから! 傘をさすほどでもないような こんな小糠雨にあたるトタン屋根の音に 頬を濡らされていく