[00:00.000] 作词 : rinri/kyiku [00:01.000] 作曲 : rinri/kyiku [00:04.555]めくるページが与う安堵で [00:07.050]まだ眠いねなんてさ [00:09.550]忘れないようにまた続きから [00:12.135]ほら栞を入れてる。 [00:14.847]このまま春になっても [00:16.962]溶ける前の景色が [00:19.665]色が付いても変わらない事。 [00:21.900]ただただ綺麗な物で満たしたい事。 [00:25.534] [00:25.668]夢中な指でなぞる余白は [00:29.749]ただ何処かへ行けるような気がしたんだ [00:38.390]辿っていたんだ。 [00:43.373] [00:44.221]光を模った円形を直視してしまったせいで [00:48.941]区別がつかない。 [00:51.060]やさしい手触りの外側。 [00:54.565]徒に積った憂鬱が [00:56.629]白昼を包んでいたんだ。 [00:58.750]此処には憂いも否定も要らない。 [01:03.190] [01:04.663]空想に酔う [01:05.655]処方箋に無い答えは、 [01:09.252]一様に不安定で心地良かったのに。 [01:14.105]いつかは忘れちゃうよなんてさ、 [01:18.521]憐れまないでほしい。 [01:22.135] [01:23.353]気づいちゃ嫌だよ、触っちゃ嫌だよ、 [01:25.918]塞がらないんだ何かが [01:28.199]千切って貼って繋いでたって [01:30.705]ここがね、痛いんだよ。 [01:33.509]いつかの付箋も剥がれてしまう事 [01:38.073]戻りたいって何度も [01:40.651]目次を眺めていた。 [01:44.198] [02:25.443]溢れた息をつかまえてみても、 [02:27.863]指の隙間から逃げていくだけで、 [02:30.396]汚れた写真に残る笑顔は [02:32.851]今でも触れられる気がしたのに。 [02:35.301]何故か大切なものに限って [02:37.615]この手じゃ届かない場所にあって、 [02:40.035]乾涸びた筈の私の声は [02:42.642]まだ届くなんて期待をした。 [02:45.584] [03:10.814]気付いていたの、分かっていたの、 [03:13.570]あなたがもういないのも。 [03:15.685]滲んだ線を重ねたって、 [03:18.102]ずれてく輪郭。 [03:20.735]生きたい理由が過去にしかないのに、 [03:25.221]何に縋ってるんだろう? [03:27.830]何を守れるんだろう。 [03:31.362] [03:34.037]厭世。 [03:34.539]逃避行の計画。 [03:35.837]根拠なんて曖昧。 [03:37.149]幼気な夢想家。 [03:38.384]ユートピアの残骸。 [03:39.630]昨日分の錠剤。 [03:40.742]効き目なんて無いの、気づかないふり。 [03:43.847]そっと耳を傾けてもきっともう聴こえないの。 [03:48.893]覚めてくれないのは、世界のせいにして。 [03:53.614] [03:53.842]触れたくない過去も、 [03:56.201]冷たい目も肌も、 [03:58.753]僕たちはおんなじ傷を隠している。 [04:03.664]合わせた手のひらは柔くて幼くて、 [04:08.456]それでいてちょっぴり熱を孕んでいた。 [04:13.320] [04:13.656]朝日がふわって、 [04:14.924]睫毛に落ちて、瞼に溶けていく [04:18.451]あなたが泣かないように、 [04:20.519]小さく、大事に祈った。