イナーシャ (feat. GUMI) 作词 : る拍つ 作曲 : る拍つ イヤホンを無くした これじゃ音楽も聴けないや まあ丁度いいか、少し飽きていたし ただきっかけがなかった 惰性でこなしていくルーティン 早く終わりが知りたかった もうどれくらい経ってしまったか いちいち気にしている 考え過ぎた頭ん中にどうでもいいノイズを 無性に入れたくなっている レールをなぞった輪が鳴らすリズミカルなステップに 同化した身体の様相、運ばれるこの箱の中で 朝から忙しない日向ぼっこをゆらゆら揺れながら 今日を迎えられることに歓喜を感じていたいよな つぎはぎの記憶からなるこの生活に意味はない とは言い切ることが出来なくて また振り出しに戻った 生きること自体に慣れていく だいたい知った気でいる その割に踏み出せずじまい 目は虚ろのまんま 行きたかった場所も行かずに未来が擦り減ってゆく 何かが変わるのを待っていた 待ちくたびれていたんだ 叶えたい事など何一つも無いようなふりして 頭の隅にひっそりと佇んでいる残像を見る 側から見えるその姿はやけによそよそしくてさ 歩幅を合わせて歩くのにばかり気を取られていた 何気ない言葉でまた通せんぼを食らっては どこにも行けずに塞がれていく気がしてさ 数年後に笑い話になるのか分からない 哀しい話にはしたくないけど、今が精一杯なんだ レールをなぞった輪が鳴らすリズミカルなステップが 染み渡る身体の様相、運ばれるこの箱の中で 眩しさのあまり絞られていくレンズに映っている 何でもないありふれた風景に心を躍らせてみたいな