波間の幻 (feat. 初音ミク) 作词 : Kuratu 作曲 : Kuratu 君が町を脱け出したいと そう言ったあの日から僕たちは 紙もペンも置き去りにして 青い世界に飛び込んだ 古い荒屋の片陰に 白い制服と青い影 目を離せば消えてしまうのにさ それが当たり前みたいな顔してさ 誰も気づかない 夏が始まる日は妙に静かで 何かが終わる日は いつも鮮明で そうだ蝉が鳴き止むまで 逃げ続けてみようよ この色まみれの世界で 二人が透明になるまで 目的地なんて最初から きっと無かったんだね僕たちは ただ上手く息が出来なかった 君は海を見つめて口を開いた 「ねえ 海の青色は 透明な水ほど鮮やかなんだってさ この海みたいにさ 私もなれるかな」 日差しに眩んでいた 目が覚めたら君の姿は無かった 何故かすごく自然で 君が居た分 世界は透明になった 最初から分かっていた 青が鈍くなること汚れてしまうこと 「そうなるくらいならいっそ 夏に取り残されたい」って君は 茹だる風も流れる雲も 蝉時雨と共に忘れてく この色まみれの世界で 一人透明になった君のことも