最後に見た花火 (feat. 初音ミク, 重音テト & VOICEVOX:ナースロボ_タイプT) 作词 : hiramasa 作曲 : hiramasa 体中に響いてく音が この夏の思い出を巡らせる 僕の手を掴んだ君の声が なんだか今日は掠れたような気がした 提灯の灯りに照らされた 狐色をした無邪気な笑顔は この夏で見た景色のひとつも 変えられない宝物でした 終わりの時を知らせる やわな光が上がって 雲に消えた 夜空に咲いた夢花火が ふたりの世界を包み込んでいく このまま覚めないでと願った 解ける靴紐蹴飛ばした まぶたの上に染みすぎた 一夏の恋だから 「もっと近くで見てみようよ」と 暗い木陰の方へと僕を引っ張る 爽やかな味のするりんご飴も やけに今日は甘くてしょうがないんだ 擦れる白い浴衣に光差し込む 消えそうなほどに 微睡む体を預けた日々が 何度でも浮かび上がるんだ 閑散としたこの村で 私はあなたに出会ってしまった 何も染まらなかった日々に 段々色がにじんでいくように ずっと一緒にいたかった ずっと一緒にいられなかった きっと、またいつかこの村で会えますように さよなら 最後に君と見たあの花火が ふたりの距離を遠ざけていく 何もかも忘れるように笑った 輝く姿を見ていたくて まぶたの上に染みすぎた 恋の行く先を今そっと閉ざしながら ふたり静かに微笑んだ ただ「君が好きでした」